大雨から命と家を守る!外壁・屋根点検の進め方

こんにちは。
株式会社住まいるペイント代表の堺俊之です。
近年、短時間で非常に激しい雨が降る「ゲリラ豪雨」のような集中豪雨が増えています。
こうした雨に直面した際、私たちはついつい「家は大丈夫か?雨漏りしないか?」と建物の心配をしてしまいがちです。
しかし、本当に重要なのは、建物の点検よりも先に、ご自宅周辺の浸水リスクと避難先を確認し、「命を守る備え」をすることです。
今週末、ご家族でぜひ取り組んでいただきたい備えを、8つの項目に整理しました。
まずは結論からお伝えします。
目次
大雨への備えは「命を守ること」が最優先
建物を守ることも大切ですが、命がなければ元も子もありません。優先順位を間違えないことが何より重要です。
- 自宅の浸水リスクと避難先を必ず確認する。
- 雨が降る前に、排水口や雨樋を安全な範囲で確認・掃除する。
- 雨が降っている最中は絶対に外へ出ず、屋根や雨樋に触らない。
- 雨が止んだ後に、室内と外装の変化を写真などで記録する。
どんなに立派に屋根や外壁を修繕しても、地域全体の浸水リスクがなくなるわけではありません。
「建物の修繕」と「避難計画」は、切り離して準備することが重要です。
集中豪雨は「降ってから」では遅い
2026年9月5日のニュースでも、局地的な集中豪雨への備えが取り上げられました。
短時間に狭い範囲で激しく降る雨は、道路の冠水、床下・床上浸水(内水氾濫)、中小河川の急激な増水を一気に引き起こします。
気象庁は防災気象情報を見直し、危険度と取るべき行動をより分かりやすく伝える運用を始めています。
しかし、情報が出てから「どこへ逃げるか」を相談したり、家の周りを片付けたりしていては、間に合わないことがあります。
現実的な備えとは、何でもない平常時に「どこへ逃げるか」と「家のどこが弱いか」を確認しておくことです。予報を見てから慌てて屋根へ上ったり、強い雨の中で雨樋を直そうとしたりする行動は、滑落や事故の危険性が極めて高いため、絶対に行わないでください。
練馬区のハザードマップは、時間最大153mmを想定
練馬区のハザードマップは「時間最大153mm」を想定しています。
地元・練馬区が2026年6月に更新した「水害ハザードマップ」は、想定し得る最大規模の降雨(時間最大153mm、総雨量690mm)に基づいて、浸水リスクを示しています。
この数値は、次に降る雨の予報ではありませんが、これくらいの雨が降れば、区内のどこで、どれくらいの浸水が起きる可能性があるかを表しています。
- 洪水リスク: 石神井川、白子川、江古田川沿いの赤枠区域。
- 内水氾濫リスク: それ以外の区域。雨量が多すぎて下水道で排水しきれず、街にあふれるリスクです。
浸水想定区域に入っていない場所でも、被害が起きないとは限りません。
国土交通省の「ハザードマップポータルサイト」では、洪水や土砂災害などの情報を重ねて確認できます。
自宅だけでなく、勤務先、学校、避難所までの経路も必ず確認しておきましょう。
今週末、家族で確認したい8項目
安全に作業できる平常時のうちに、以下の8項目を確認してください。
⚠️高所作業や雨天時の作業は厳禁です!
| 確認項目 | 具体的にすること | 注意点 |
| 1. 浸水リスク | 自治体と国のハザードマップで、自宅周辺の浸水深や近くの河川を確認する。 | マップに色が付いていなくても、絶対に安全とは限らない。 |
| 2. 避難先と経路 | 開設予定の避難所、親族・知人宅、自宅内での上階への移動など、複数案を家族で決める。 | 冠水しやすい道路、川沿い、アンダーパス(地下通路)を避けた経路を考える。 |
| 3. 情報の受け取り方 | 気象庁公式サイト、区公式サイト、区の防災メール(ねりま情報メールなど)を確認できる状態にする。 | SNSの未確認情報だけで判断しない。 |
| 4. ベランダ・排水口 | 落ち葉、泥、ゴミを取り除き、水の通り道を確保する。 | 雨天時や、身を乗り出すような高所では作業しない。 |
| 5. 雨樋・縦樋 | 地上から、外れ、割れ、傾き、詰まりのサイン(コケの発生など)がないか確認する。 | 脚立を掛けたり、自分で屋根へ上ったりしない。 |
| 6. 屋根・板金 | 地上や窓から見える範囲で、瓦のずれ、浮き、金属部のサビ、落下物がないか確認する。 | 雨の中や、雨が止んだ直後の屋根には上らない(非常に滑りやすい)。 |
| 7. 外壁・シーリング | ひび割れ、欠け、目地の隙間、窓周りの隙間がないか確認し、写真を撮っておく。 | 表面の塗装だけで原因が解決するとは限らない。 |
| 8. 家の中と非常用品 | 天井や窓周りに雨染みがないか確認する。懐中電灯、電池、持病薬、飲料水などをまとめる。 | 地下や低い場所にある荷物は、早めに上の階へ移動させる。 |
優先順位を間違えない
何よりもまず「第1優先は命」です
警戒情報や避難先を確認し、危険が迫る前に安全な場所へ移動してください。
建物の修繕は、大雨が過ぎ去った後の「第3優先」です。
第2優先|被害拡大の防止
安全な平常時に排水口を清掃し、移動できる物を室内へ入れます。
第3優先|建物の修繕
大雨後に症状を記録し、雨水の入口と劣化範囲を調査してから修繕します。
大雨の後は「入口」と「出口」を確認する
雨漏りが起きたとき、室内の染みの真上が雨水の入口とは限りません。
屋根、板金、外壁のひび、シーリング、窓周り、防水層などから入った水が、下地を伝って別の場所に現れることがあります。
- 天井、壁、窓枠に新しい染みや膨れがないか
- 室内にかび臭さや湿ったにおいがないか
- ベランダに長時間、水が残っていないか
- 雨樋から水があふれた跡がないか
- 外壁や軒天に、雨の前にはなかった変色がないか
異変を見つけたら、建物全体が分かる写真、症状へ近づいた写真、撮影日時を残してください。
乾いた後に見えにくくなる症状の判断材料になります。
建物の主治医からの処方箋
雨漏りは「水が出た場所をふさぐ」のではなく、「水が入った経路を探す」ことが先です。
何でも塗装で直そうとすると、内部の傷みを隠してしまう場合があります。
屋根、外壁、シーリング、防水、板金、雨樋を一体で確認し、原因に合った専門職と工法を選びます。
そして、施工者とは別の管理者の目線で工程を確認し、写真と報告書に残すことが再発防止につながります。
よくある質問
Q. 雨漏りしたら、すぐ外へ見に行くべきですか?
A. いいえ、絶対に外へ出ないでください。
強い雨や風の中での屋外点検は非常に危険です。まずは室内で安全を確保し、可能ならバケツなどで水受けをし、状況を写真に撮ってください。避難情報が出ているなど危険がある場合は、避難を最優先してください。
Q. 雨漏りは外壁塗装で止まりますか?
A. 塗装だけで止まるとは断定できません。
塗膜の劣化が原因の一つである場合もありますが、屋根や目地、防水層、窓周りの隙間など、原因は多岐にわたります。きちんとした原因調査なしに「塗装すれば止まる」と言う業者は、避けたほうが賢明です。
Q. ハザードマップで色が付いていなければ安心ですか?
A. いいえ、決して安心ではありません。
ハザードマップは一定の想定に基づく予測です。それを超える局地的な大雨や、下水道の詰まり、地形の変化などによって、想定外の浸水が起きる可能性は常にあります。日頃からの備えを忘れないでください。
Q. 点検は自分でどこまでできますか?
A. 室内、地上、窓から、安全に見える範囲までにしてください。 屋根の上、身を乗り出す必要のある高所、濡れて滑りやすくなったベランダの外側などは、決して自分でやろうとせず、私たちのような専門業者へ依頼してください。
大雨後の屋根・外壁が気になる方へ
住まいるペイントでは、塗装を前提にせず、まずは屋根・外壁・シーリング・防水・板金・雨樋の状態を徹底的に確認します。
そして、「症状」ではなく「原因」から必要な処置を導き出します。
工事を急がせることはありません。
「早めに対応すべきもの」「時期を決めて計画すべきもの」「経過観察でよいもの」に分けて、分かりやすくご説明します。
練馬区・中野区・杉並区周辺で、大雨の後の雨漏りや外装の異変が気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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著者プロフィール

堺 俊之(さかい としゆき)
株式会社住まいるペイント 代表取締役。
外装劣化診断士・窯業サイディング塗替診断士・自然災害鑑定士。
高校卒業後、最初に就いた仕事はメインフレームのCOBOL・C言語のプログラマ。
その後、塗装、電気工事、不動産の用地仕入れ(累計76区画)、注文住宅の現場監督、下地・防水の職長(2年)と、建築と住まいに関わる現場を多面的に歩む。
1995年にサカイ美装として創業後、大規模修繕の現場で下地補修・防水の職長を務め、注文住宅の現場監督、リフォーム営業を経て2019年に法人化。
30歳のとき外傷性くも膜下出血を伴う事故を経験し、練馬区を中心に外壁塗装・防水の「診断ファースト」を実践。
「見えないところを手抜きしない」という仕事観の原点となった。
約30年にわたり、練馬区を中心とした外装リフォームの診断と施工管理に携わる。
建物の声を聞き、症状ではなく原因に処方する「建物の主治医」
メディア・所属
・リフォーム産業新聞に複数回掲載
・練馬区の推奨業者地域最良のおすすめ塗装業者紹介サービス
・「ペイプロ」からの密着取材
・プロタイムズ加盟店〔練馬石神井店〕
参考資料・出典
- 気象庁「新たな防災気象情報について(令和8年~)」(2026年9月5日確認)
- 国土交通省「ハザードマップポータルサイトを活用して災害に備えよう」(2025年6月5日公表)
- 練馬区「練馬区水害ハザードマップ」(2026年6月29日更新)
※堺俊之の建築実務経験と、住まいるペイントの建物診断・品質管理方針に基づく解説ハザードマップは一定の想定に基づく予測であり、実際の浸水範囲や深さと異なる場合があります。
※災害時は自治体と気象庁の最新情報を確認し、避難を最優先してください。
※建物の状態と必要な施工は一棟ごとに異なります。
最終的には、塗装業者の誠実さで命運を分けます!
建物の塗替えをする際に、何よりも大切なのは、「塗料の機能は、塗装職人の技術による適切な塗装により、建物を長く良い状態に保ってくれる」ということです。
建物の状況によって、最適な塗料は変わります。
” 家の表情が変わると生活が変わる “
塗装の技術力とご提案には、ぜひ一度、練馬区の塗装会社〈住まいるペイント〉にご相談ください。誠実な対応をさせていただきます。