住宅費用高騰の今「建て替えか修繕か」で迷ったら?

こんにちは。
株式会社住まいるペイント代表の堺俊之です。
資材価格の値上がりや深刻な人手不足を背景に、住まいにまつわる費用が世界的に上昇しています。
こうしたニュースを目にすると、「そろそろ新築に建て替えるべきか、それとも我慢して今の家に住み続けるべきか……」と悩まれる方も多いのではないでしょうか。
しかし、住まいの選択肢は「新しくするか、我慢するか」の二択だけではありません。
まず現在の建物の状態を正しく知り、直すべき順番を整理すること。
これこそが、大切なお住まいと将来の家計の両方を守る最も確実なステップです。
目次
ニュースから読み解く「住宅費用の現在地」
2026年9月4日の時事報道では、大手住宅メーカーが新築戸建ての受注ターゲットを「5,000万円以上」の価格帯へ絞り込むという動きが報じられました。
これは一企業の販売戦略ですが、住宅を手に入れるための負担が増していることは公的な調査からもはっきりと読み取れます。
国土交通省が公表した『令和7年度 住宅市場動向調査』によると、注文住宅の購入資金の全国平均は7,646万円に達しています。
さらに同調査では、注文住宅の購入者が最も満足していない項目として「価格(予定より高くなった)」が挙がっています。
また、建設現場を支える職人の人手不足も深刻です。
国土交通白書によると、建設技能労働者の数は2020年以降、おおむね5年ごとに約7〜8%ずつ減少する見込みとされています。
こうした背景から、「費用がどんどん上がる前に、今すぐ工事の契約をした方がいいのでは?」と焦ってしまうお気持ちはよく分かります。しかし、焦りからくる契約はトラブルの元です。
大切なのは、「我が家はあと何年安心して住める状態なのか」「今どこに費用を集中してかけるべきか」を、プロの正確な診断に基づいて冷静に整理することです。
今週末にすぐできる!「住まいの7項目」セルフチェック
まずはご自身で、ご自宅の状態を確認してみましょう。
※安全のため、必ず地上やベランダから見破れる範囲だけを確認してください。
屋根に登ったり脚立に乗ったりする行為は非常に危険ですので絶対におやめください。
| 確認箇所 | 見るべきポイント | 放置した場合のリスク(例) |
| 1. 室内・天井 | 雨染み、クロスの浮きや剥がれ、カビ臭さ | 壁裏での雨水侵入の見落とし、構造体の腐食 |
| 2. 外壁 | 幅のあるひび割れ、反り、触ると手に付く白い粉(チョーキング) | 下地材への雨水吸水、劣化範囲の拡大 |
| 3. シーリング | 目地や窓枠周辺の割れ、剥離、細くなる「痩せ」 | 隙間からの雨水浸入、雨漏りの直接的原因 |
| 4. 屋根・板金 | (地上から見えて)瓦のズレ・浮き、金属部のサビ、庭への落下物 | 台風等の強風時の部材飛散、屋根下地の腐食 |
| 5. 雨樋 | 金具の外れ、傾き、ヒビ割れ、雨の日のあふれ | 外壁や家の基礎周辺への雨水の集中落とし |
| 6. ベランダ・防水 | 床の膨れ、ひび割れ、排水口の詰まり、水たまり | 階下への雨漏り、防水下地の腐食 |
| 7. 修繕記録 | 過去の施工年、使用材料名、保証書、写真の保管有無 | 次回の適切なメンテナンス時期や工法の判断が曖昧に |
気になるところがあれば、「家全体が写る遠景写真」と「症状に近づいた近景写真」の2枚をスマートフォンで撮影し、日付を残しておくと、経年変化の比較にとても役立ちます。
工事は「ぜんぶ一括」ではなく「3段階」に分けて考える
【優先度 A】今すぐ専門家に調査を依頼すべき状態
・雨漏りが発生している
・部材の落下や飛散の危険がある
・外壁に幅の広い大きなひび割れがある
・シーリングが完全にちぎれている(破断)
・ベランダ防水層が著しく傷んでいる
【優先度 B】数か月〜1年以内に時期を決めて計画する状態
・塗膜の剥がれ、全体的な強い白亜化(チョーキング)
・金属部分の軽度なサビ
・雨樋の変形など
⇒ 劣化の進み方をプロと確認し、予算化を進める段階です。
【優先度 C】あせらず「経過観察」で良い状態
・美観上の軽微な色あせや汚れ
⇒ 写真と日付を残し、定期的な点検で変化を見守ります。
⚠️同じ症状に見えても、立地、築年数、下地、過去の施工によって原因は異なります。
写真だけで工事内容を確定せず、必要に応じて現地で確認してください。
建物の主治医からの「+1の処方箋」
家を長持ちさせる最大のコツは、「手遅れになって全面交換(大工事)になる前に、小さな異変の段階で原因を突き止めること」です。
軽微な色あせ程度であれば、しばらく経過観察で問題ありません。
しかし、雨水が建物の「下地」まで届いてしまうような症状は、表面に塗り重ねるだけの塗装では絶対に止まりません。
「どこから水が入り、どこまで傷みが進んでいるのか」
症状の表面だけを見るのではなく、原因を突き止めて必要な範囲へ正しい処置を施すことが、結果として生涯の住居費を最も安く抑える近道になります。
見積書を取ったときに「金額より先」に確認すべきこと
相見積もりを取る際は、提示された合計金額だけに注目するのではなく、内容の透明性をしっかりと確認しましょう。🔻
- 劣化の原因と理由が「現場写真」とともに示されているか?
- 「今すぐ必要な工事」と「後回しにできる工事」が明確に分けられているか?
- 下地補修の「場所・数量・具体的な施工方法」が見積書に書かれているか?
- 塗料の商品名だけでなく「塗り回数」や「標準塗布量」が記載されているか?
- 不測の事態で「追加費用」が発生する条件が事前に開示されているか?
- 職人任せにせず、「第三者目線の現場管理者(施工監督)」が品質をチェックする体制があるか?
よくある質問
Q. 新築価格やリフォーム費用が上がるなら、今すぐ外装工事を契約すべきですか?
A. 価格上昇のニュースだけに焦って契約を急ぐ必要はありません。
雨漏りリスクなど緊急性の高い(優先度A)の工事を最優先し、美観上の問題であれば計画的に予算を組んで進めるのが安全です。
Q. 外壁に触ると白い粉が付くのですが、すぐ雨漏りになりますか?
A. 白い粉(チョーキング)は塗膜の防水性が落ちてきたサインですが、これだけで直ちに雨漏りへ直結するわけではありません。ひび割れや目地の状態と合わせて総合的に診断する必要があります。
Q. 築何年目に建物点検を受ければよいですか?
A. 築年数だけを一概の目安にはできません。使用している建材や日当たり、前回の施工品質によって大きく変わるためです。「セルフチェックで異変を見つけたとき」または「前回の工事から10年程度が経過したとき」に点検をご検討ください。
Q. スマホで撮った写真だけで診断してもらえますか?
A. 写真は初期ご相談の入口として大変有効です。ただし、隠れた下地の腐食や雨水の侵入経路までは特定できないため、最終的には現地でプロが診断を行うことをおすすめします。
今の家を、あと何年使えるか知りたい方へ
住まいるペイントでは、屋根・外壁・シーリング・防水・板金・雨樋を確認し、「今すぐ必要」「時期を決める」「経過観察」の順に整理してご説明します。
練馬区・中野区・杉並区周辺で、建て替えと修繕のどちらを選ぶか迷っている方も、お気軽にご相談ください。
▶️無料相談・お問い合わせはこちら
📞 0120-39-4116(フリーダイヤル)
💬 [LINEで写真を送って外装劣化の一次判定を受ける(無料)] LINEで写真診断
🏠 上石神井ショールーム相談(西武新宿線 上石神井駅 徒歩10分)上石神井ショールームに行ってみる
著者プロフィール

堺 俊之(さかい としゆき)
株式会社住まいるペイント 代表取締役。
外装劣化診断士・窯業サイディング塗替診断士・自然災害鑑定士。
高校卒業後、最初に就いた仕事はメインフレームのCOBOL・C言語のプログラマ。
その後、塗装、電気工事、不動産の用地仕入れ(累計76区画)、注文住宅の現場監督、下地・防水の職長(2年)と、建築と住まいに関わる現場を多面的に歩む。
1995年にサカイ美装として創業後、大規模修繕の現場で下地補修・防水の職長を務め、注文住宅の現場監督、リフォーム営業を経て2019年に法人化。
30歳のとき外傷性くも膜下出血を伴う事故を経験し、練馬区を中心に外壁塗装・防水の「診断ファースト」を実践。
「見えないところを手抜きしない」という仕事観の原点となった。
約30年にわたり、練馬区を中心とした外装リフォームの診断と施工管理に携わる。
建物の声を聞き、症状ではなく原因に処方する「建物の主治医」
参考資料と記事について
- 国土交通省「令和7年度 住宅市場動向調査」(2026年7月17日公表)
- 国土交通省「令和7年版 国土交通白書」担い手不足等によるサービスの供給制約
- 国土交通省「既存住宅・リフォーム市場の活性化に向けた取組み」
住宅取得資金は調査対象世帯の平均であり、個別の住宅価格を示すものではありません。
建物の劣化状況と必要な施工内容は一棟ごとに異なります。実際の工事内容は、現地調査の結果に基づいて判断してください。
最終的には、塗装業者の誠実さで命運を分けます!
建物の塗替えをする際に、何よりも大切なのは、「塗料の機能は、塗装職人の技術による適切な塗装により、建物を長く良い状態に保ってくれる」ということです。
建物の状況によって、最適な塗料は変わります。
” 家の表情が変わると生活が変わる “
塗装の技術力とご提案には、ぜひ一度、練馬区の塗装会社〈住まいるペイント〉にご相談ください。誠実な対応をさせていただきます。