遮熱塗装で冬も暖かくなる?断熱との違いや省エネ補助金の注意点を解説

みなさん、こんにちは。
練馬区を中心に外壁塗装・屋根リフォームを行っている株式会社住まいるペイント代表の堺俊之です。
秋の塗り替えシーズンを迎え、お住まいのメンテナンスをご検討中の方も多いのではないでしょうか。
外壁や屋根の傷みはもちろんですが、ご相談をお伺いする中でよく耳にするのが‥
「今年の夏は2階が本当に暑かった」
「昨年の冬は窓際が寒くて困った」
といった、暮らしのお悩みです。
そうした中で「遮熱塗料を塗れば、夏の暑さも冬の寒さも一気に解決できますか?」というご質問をいただくことがあります。
結論から申し上げますと、日射による熱の入り方を抑える「遮熱塗装」と、窓や壁・天井などを通る熱を伝わりにくくする「断熱改修」は、同じ工事ではありません!
「夏に屋根が熱くなりにくい」という説明だけで、冬の寒さまで解決すると判断しないことが大切です。
今回は、住宅省エネ2026の公式情報や塗料メーカーの説明をもとに、お住まいのお悩みに合わせた後悔しない判断基準をわかりやすく整理してお伝えします。
目次
2026年の省エネ支援と塗り替えの対象は別です
住宅省エネ2026キャンペーン公式サイトでは、2026年10月15日時点で、予算に対する補助金申請額の割合を公表しています。
- みらいエコ住宅2026事業(リフォーム): 9%
- 先進的窓リノベ2026事業: 29%
※上記は予約や審査中を含む概算であり、個別の申請が受理・交付される保証ではありません。
また、制度が10月15日に新設されたというニュースではなく、同日時点の公表状況です。各事業は予算上限に達すると受付を終了するため、利用を検討する時点で再確認してください。
特に注意したいのが「外壁」「屋根」という言葉の捉え方です。
公式の補助対象リフォームMAPにある「躯体の断熱改修」は、対象となる断熱材を外壁、屋根・天井、床に用いる工事を指します。
「外壁の工事だから」「省エネをうたう塗料だから」という理由だけで、この断熱改修の補助対象になるわけではありません。
みらいエコ住宅2026の公式説明では、過去事業と異なり、断熱材の使用量に応じて補助額を設定しています。
対象製品や使用量だけでなく、住宅や工事全体の要件も確認が必要です。
遮熱と断熱は、何が違うのでしょうか?
日本ペイントは、遮熱塗料を、建物を温める近赤外線を反射し、主に夏の暑さ対策に用いる塗料として説明しています。
一方、同社は熱を伝えにくい塗膜をつくる「断熱(塗料)」も別に説明しています。
塗料に断熱性という考え方がない、という意味ではありません。
ただし、塗膜の性質と、窓・壁・天井などを含めた住宅全体の断熱性能は別の確認事項です。
製品名だけで断熱材を使う改修と同等と判断せず、試験条件と実際の建物の条件を確認しましょう。
| 日射による屋根の温度上昇を抑えたい | 遮熱塗装など | 製品・色・下地との適合、試験条件 |
|---|---|---|
| 冬の寒さや家の熱の逃げ方を改善したい | 窓や壁・天井・床の断熱改修など | 既存の断熱状態、改修範囲、納まり |
| 外壁や屋根の傷みを直したい | 状態に応じた補修・塗装・屋根工事など | 傷みの原因、下地、雨水への対処 |
これらは候補を整理するための区分です。
室内の暑さ・寒さの原因は、日射、断熱、気密、換気、冷暖房の使い方などが関係するため、表の症状だけで工法を確定することはできません。
「温度が下がる」は、どこの温度かを確認してください
日本ペイントのサーモアイの公式ページは、効果が建物や環境条件によって変わり、掲載事例と同様の効果を保証するものではないと明記しています。
私なら、比較資料の大きな数字を見る前に、その数字が「屋根表面」「屋根の裏側」「室内の空気」のどれなのかを確認します。
屋根表面の温度差を、そのまま室温の差として読むことはできないからです。
- 比較した塗料と色は何か。
- 試験体か、実際の建物か。
- 屋根材、断熱材、測定時刻、日射などの条件は何か。
- 自宅と違う条件はどこか。
今回確認した資料から、個々のお宅の室温が何度変わるか、電気代がいくら減るかは確認できません。
数値を約束するより、期待できることと確認できていないことを分けるほうが、お客様の判断に役立つと考えています。
【堺の判断】塗料のグレードより先に目的を分けます
私は塗装職人、大規模修繕の下地・防水職長、注文住宅の現場監督を経験してきました。
外装リフォームは、塗料を決めるだけの仕事ではないと考えています。
私なら、まず「建物の傷みを直す話」と「暮らしの暑さ・寒さを改善する話」を分けます。
そのうえで、両方を一緒に検討したほうがよいのか、工事を分けられるのかを整理します。
例えば、雨染みがあるのに、塗料の遮熱性能だけを比較しても、雨水の入り方の確認にはなりません。
反対に、主な悩みが窓際の寒さであれば、屋根塗料の変更だけに検討を絞るべきではありません。
遮熱塗料を否定しているのではありません。
必要な場所に、目的に合う材料と工法を選ぶことが大切です。
塗装を行う場合も、機能の比較より先に、塗れる下地か、補修が必要かを確認します。
この考え方の土台は、家を長く守るための「建物の主治医」と診断ファーストでお伝えしています。
週末は、工事を決めずに「困る場所」を記録しましょう
練馬区・中野区・杉並区で外装リフォームを検討している方も、まずは室内で次の3点をメモしてみてください。
- どの部屋の、どの場所か。2階の寝室、窓際、床付近など、場所を具体的にします。
- いつ困るのか。夏の午後、冬の朝、雨のあとなど、時期や時間を分けます。今分からないことは、記憶だけで断定せず「未確認」とします。
- どの程度困るのか。冷暖房の使用状況や、雨染みなど目で分かる変化を記録します。
相談時には、過去の工事見積書、使った塗料の名前、図面などがあれば添えてください。
資料がなくても、ないこと自体を伝えれば大丈夫です。
確認のために屋根へ上ったり、脚立で高い場所をのぞいたりする必要はありません。
よくある質問
Q1. 遮熱塗料を塗れば、冬も暖かくなりますか?
遮熱性能の説明だけでは、冬の室内の暖かさは判断できません。製品ごとの性能資料と、窓や壁・天井などの状態を分けて確認します。「遮熱」と「住宅の断熱改修」を同じ意味で受け取らないことが大切です。
Q2. 遮熱塗装は住宅省エネ2026の断熱改修補助になりますか?
遮熱塗装というだけでは、躯体の断熱改修の補助要件を満たすとはいえません。同制度は対象となる断熱材を用いる工事として定められています。別の自治体制度を検討する場合も、対象製品、工事、申請時期を個別に確認してください。
Q3. 塗り替えと断熱改修は、必ず同時にするべきですか?
必ずではありません。外壁を開くか、足場が共通するか、雨水への対処が必要かなど、工法と状態で変わります。一緒にする利点と、分けた場合の費用・工事範囲を比べて判断します。
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工事名が決まっていない段階でも、気になっている場所と症状をお聞かせください。
住まいるペイントでは、外装の状態を確認し、必要な対応と優先順位を整理してご説明します。
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外壁や屋根の状態を確認したい方へ
「塗装で維持できるのか」「部分補修で十分か」「カバー工法や張り替えを検討すべきか」など、判断に迷う場合はまず現状を正しく把握することが第一歩です。
住まいるペイントでは、練馬区を中心に中野区・杉並区周辺の外壁、屋根、シーリング、防水のご相談を承っております。
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著者プロフィール

堺 俊之(さかい としゆき)
株式会社住まいるペイント 代表取締役。
外装劣化診断士・窯業サイディング塗替診断士・自然災害鑑定士。
高校卒業後、最初に就いた仕事はメインフレームのCOBOL・C言語のプログラマ。
その後、塗装、電気工事、不動産の用地仕入れ(累計76区画)、注文住宅の現場監督、下地・防水の職長(2年)と、建築と住まいに関わる現場を多面的に歩む。
1995年にサカイ美装として創業後、大規模修繕の現場で下地補修・防水の職長を務め、注文住宅の現場監督、リフォーム営業を経て2019年に法人化。
30歳のとき外傷性くも膜下出血を伴う事故を経験し、練馬区を中心に外壁塗装・防水の「診断ファースト」を実践。
「見えないところを手抜きしない」という仕事観の原点となった。
約30年にわたり、練馬区を中心とした外装リフォームの診断と施工管理に携わる。
建物の声を聞き、症状ではなく原因に処方する「建物の主治医」
メディア・所属
・リフォーム産業新聞に複数回掲載
・練馬区の推奨業者地域最良のおすすめ塗装業者紹介サービス
・「ペイプロ」からの密着取材
・プロタイムズ加盟店〔練馬石神井店〕
参考資料・確認日
- 国土交通省・経済産業省・環境省「住宅省エネ2026キャンペーン」:申請状況の公表基準日2026年10月15日。確認日2026年10月16日。
- 住宅省エネ2026キャンペーン「補助対象リフォームMAP」:ページ全体の公表・更新日は確認できません。確認日2026年10月16日。
- みらいエコ住宅2026事業「躯体の断熱改修」:ページ全体の公表・更新日は確認できません。確認日2026年10月16日。
- 日本ペイント「遮熱塗料」:公表・更新日は確認できません。確認日2026年10月16日。
- 日本ペイント「断熱(塗料)」:公表・更新日は確認できません。確認日2026年10月16日。
- 日本ペイント「サーモアイ シリーズ」:公表・更新日は確認できません。確認日2026年10月16日。
※補助制度の対象・受付状況は変わります。契約前に公式情報と個別要件を確認してください。メーカー資料の紹介は、特定製品の採用や効果を保証するものではありません。
最終的には、塗装業者の誠実さで命運を分けます!
建物の塗替えをする際に、何よりも大切なのは、「塗料の機能は、塗装職人の技術による適切な塗装により、建物を長く良い状態に保ってくれる」ということです。
建物の状況によって、最適な塗料は変わります。
” 家の表情が変わると生活が変わる “
塗装の技術力とご提案には、ぜひ一度、練馬区の塗装会社〈住まいるペイント〉にご相談ください。誠実な対応をさせていただきます。