外壁塗装と省エネが変える住まいの安心

「太陽光発電を付けようかな」
「省エネ設備に交換したほうがいいのかな」
住まいのこれからを考えると、こうした設備に目が向きますよね。
しかし、外装リフォームの専門家として私が最初に確認していただきたいのは、設備ではなく今の家そのものの状態です。
結論からお伝えすると、太陽光発電や高効率設備を検討する前には、屋根・外壁・窓・シーリング・防水など、住まいを雨や暑さ、寒さから守る部分を健全な状態に保つことが大切です。
どれだけ新しい設備を取り付けても、屋根から雨水が入り、外壁が劣化し、窓から熱が出入りしている状態では、住まい全体としての省エネを考えるうえで順番を見直す必要があります。
目次
洋上風力のニュースは、住宅にも無関係ではありません
2026年8月27日の時事報道では、政府が洋上風力発電設備の国内供給網づくりを進め、部品などの国内調達比率を高める目標を検討していることが伝えられました。
ここで重要なのは、個別の目標数字だけではありません。
電気を「何でつくるか」が変わる一方、私たちの住宅では「つくったエネルギーを無駄にしない」視点がますます重要になることです。
資源エネルギー庁は、省エネルギー住宅の柱として、断熱・日射遮蔽・気密の3点を挙げています。
また国土交通省によると、2025年4月以降に着工する原則すべての新築住宅・非住宅には、省エネ基準への適合が義務づけられています。
「設備を増やす」から「家全体を整える」に変わる
省エネ住宅というと、太陽光パネルや蓄電池、高効率給湯器などを思い浮かべる方が多いかもしれません。
もちろん、こうした設備は住まいの省エネを考えるうえで重要です。
一方で、住宅の省エネ性能を考えるときには、断熱・日射遮蔽・気密も重要な要素になります。
資源エネルギー庁も、この3つを住宅の省エネ対策の柱として紹介しています。
たとえば、真冬に暖房をつけた部屋を想像してください。
暖房で一生懸命に部屋を暖めても、窓や壁などから熱が逃げ続ければ、なかなか暖かさを保てません。
家も同じです。
外壁塗装と省エネを「役割の違い」から考える
| 外壁塗装 | 外壁を紫外線や雨水などから保護する |
| 屋根工事 | 屋根材や下地、雨仕舞いなどを健全に保つ |
| シーリング工事 | 外壁材の継ぎ目などからの雨水侵入を防ぐ |
| 防水工事 | ベランダなどからの漏水を防ぐ |
| 断熱改修 | 室内と外気の熱移動を抑える |
| 窓の改修 | 熱の出入りを抑える |
| 太陽光発電 | 電気をつくる |
| 蓄電池 | 電気をためて使う |
ここで大切なのは、外壁塗装=断熱工事ではないということです。
一般的な外壁塗装の主な役割は、外装材を保護すること。
一方、住宅全体の断熱性能は、断熱材や窓、気密などを含めて考える必要があります。
「塗装をすれば家の断熱問題も解決する」と一括りにせず、それぞれの工事の目的を分けて考えることが、失敗しない住まいづくりにつながります。
太陽光パネルを載せる前に、屋根の残存寿命を確認する
太陽光発電を検討している方に、ぜひ確認していただきたいのが屋根の状態です。
太陽光パネルを設置した後に、屋根の大規模な改修が必要になれば、パネルを一時的に取り外して復旧する工事が必要になる場合があります。
そのため、
太陽光発電の見積もりを取る
↓
屋根の状態を確認する
ではなく、
屋根の状態を確認する
↓
今後どのくらい維持できるか考える
↓
必要なら屋根を改修する
↓
太陽光発電などの設備を検討する
という順番で考えることも大切です。
屋根の状態を確認するときに見る5つのポイント
- 屋根材の種類
- 屋根材の劣化状態
- 下葺き材の状態
- 板金や雨仕舞いの状態
- 下地まで劣化していないか
古い屋根だから、必ず葺き替えが必要というわけではありません。
補修で維持できるケースもありますし、カバー工法が適する場合、葺き替えを検討したほうがよい場合もあります。
屋根材の種類や劣化原因、下地の状態などを確認したうえで判断することが大切です。
「バラバラの工事」から「家全体の計画」に変わる5つの順番
住まいのメンテナンスは、工事を一つずつ別々に考えるよりも、家全体を見ながら順番を考えると整理しやすくなります。
1. 外壁塗装の前に「雨漏りと建物の不具合」を確認する
まず確認したいのが雨水の侵入です。
屋根、外壁、シーリング、防水、板金などを確認し、雨漏りや漏水の可能性がないかを調べます。
2. 外壁塗装の前に「劣化原因」を確認する
色あせだけなのか。
ひび割れがあるのか。
シーリングが劣化しているのか。
雨水が内部へ入り込んでいる可能性があるのか。
見た目だけでは判断しにくい部分まで確認します。
3. 省エネ改修の前に「熱が出入りする場所」を確認する
省エネを考える場合は、窓、天井、床、外壁など、熱が出入りしやすい場所を整理します。
資源エネルギー庁によると、断熱は壁・床・屋根・窓などを通した熱の移動を減らすこと、日射遮蔽は夏の日射熱による室温上昇を抑えること、気密は住宅の隙間からの空気の移動を減らすことが基本です。
4. 太陽光発電や設備の更新を検討する
建物の状態を確認したうえで、太陽光発電、蓄電池、給湯器、空調などを検討します。
ここでは「何を付けるか」だけでなく、「我が家に本当に必要なのか」という視点も大切です。
5. 足場を使う工事をまとめられるか確認する
外壁塗装や屋根工事では、足場が必要になる場合があります。
今後予定している工事と時期を整理し、まとめられる工事があるかを確認すると、将来の費用まで含めて比較しやすくなります。
「新しい設備を付けること」だけが省エネではありません。
この順番で住まいを見直していくと、省エネをもっと身近な問題として考えられるようになります。
「新しい設備を付けたのに、後から屋根工事が必要になった」という事態を避けるための検討がしやすくなります。
外壁塗装で遮熱と断熱を正しく理解する
「省エネ塗料なら、家の断熱性能も上がりますか?」
これは外壁塗装のご相談で、よく確認していただきたいポイントです。
遮熱塗料には、条件によって屋根表面への日射による温度上昇を抑える働きが期待できます。
しかし、住宅の室温や省エネ性能は、塗料だけで決まるものではありません。
断熱材、窓、気密、換気、屋根形状、日射条件など、さまざまな要素が関係します。
そのため、「この塗料を塗れば必ず光熱費が大幅に下がる」と一律に考えるのは適切ではありません。
「遮熱」と「断熱」は役割が違います
| 項目 | 考え方 |
|---|---|
| 遮熱 | 日射による熱の影響を抑える |
| 断熱 | 熱が室内外へ移動することを抑える |
| 外壁塗装 | 外装材を保護する |
| 窓改修 | 窓からの熱の出入りを抑える |
「省エネ」という一つの言葉で全部をまとめず、今の家に何が必要なのかを一つずつ確認する。
それが、結果的に無駄な工事を減らすことにつながります。
外壁塗装と省エネの疑問は「家の主治医」に相談する
外壁塗装や屋根工事、太陽光発電などを考え始めると、「結局、何から始めればいいの?」と迷うことがあります。
これは珍しいことではありません。
工事ごとに専門業者が違えば、それぞれの立場から必要な設備や工事を提案されることもあります。
だからこそ、最初に今の建物の状態を把握することが大切です。
私たち住まいるペイントでは、塗装を前提にするのではなく、屋根・外壁・シーリング・防水・板金などを確認し、今必要な工事と、しばらく様子を見られる工事を写真でわかりやすくご説明しています。
建物を「病院」に例えるなら、いきなり薬を決めるのではなく、まず診察をするようなものです。
家にも、家の状態に合ったメンテナンスがあります。
よくある質問
Q.外壁塗装をすれば断熱性能は上がりますか?
A.一般的な外壁塗装の主な役割は、外装材を紫外線や雨水などから保護することです。
住宅全体の断熱性能は、断熱材、窓、気密などを含めて考える必要があります。
遮熱塗料についても、日射条件などによって期待できる効果が異なるため、塗装だけで住宅全体の断熱性能が大きく向上すると一律に考えないことが大切です。
Q.太陽光発電と屋根工事は同時に行うべきですか?
A.必ず同時に行う必要があるわけではありません。
しかし、屋根の劣化が進んでいる場合は、太陽光発電を設置した後に屋根工事が必要となり、パネルの取り外しや復旧が発生する可能性があります。
そのため、太陽光発電を検討する際には、先に屋根の状態を確認しておくと安心です。
Q.既存住宅も2025年から省エネ改修が義務ですか?
A.既存住宅すべてに一律の省エネ改修義務が生じたわけではありません。
2025年4月からの省エネ基準適合義務化は、原則として施行後に着工する新築住宅・非住宅などが対象です。増改築についても、対象となる部分について省エネ基準への適合が求められる制度となっています。
制度の適用については、工事内容や建物によって異なるため、具体的な計画がある場合は専門家への確認をおすすめします。
屋根・外壁と省エネ設備の工事順序に迷っている方へ
「太陽光発電を検討しているけれど、先に屋根を直したほうがいい?」
「外壁塗装と省エネリフォームは、どちらから考えればいい?」
「複数の見積もりを取ったけれど、何が本当に必要なのかわからない」
そんなときは、設備の契約を急ぐ前に、まず今のお住まいを確認してみてください。
住まいるペイントでは、塗装ありきではなく、屋根・外壁・シーリング・防水・板金などを調査し、今必要な工事と、まだ待てる工事を写真でご説明しています。
練馬区・中野区・杉並区周辺で、建物の状態を一度確認しておきたい方、他社のお見積もりについて相談したい方もお気軽にご相談ください。
無料相談・お問い合わせ
「何から始めればいいかわからない」
そんな状態からのご相談も大歓迎です。
新しい設備を増やす前に、まず今の家を知る。
それが、これからの住まいを長く安心して使うための第一歩です。
「これってどうなの?」とLINEから写真を1枚からでも送ってくださる方、大歓迎です!
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著者プロフィール

堺 俊之(さかい としゆき)
株式会社住まいるペイント 代表取締役。
外装劣化診断士・窯業サイディング塗替診断士・自然災害鑑定士。
高校卒業後、最初に就いた仕事はメインフレームのCOBOL・C言語のプログラマ。
その後、塗装、電気工事、不動産の用地仕入れ(累計76区画)、注文住宅の現場監督、下地・防水の職長(2年)と、建築と住まいに関わる現場を多面的に歩む。
1995年にサカイ美装として創業後、大規模修繕の現場で下地補修・防水の職長を務め、注文住宅の現場監督、リフォーム営業を経て2019年に法人化。
30歳のとき外傷性くも膜下出血を伴う事故を経験し、練馬区を中心に外壁塗装・防水の「診断ファースト」を実践。
「見えないところを手抜きしない」という仕事観の原点となった。
約30年にわたり、練馬区を中心とした外装リフォームの診断と施工管理に携わる。
建物の声を聞き、症状ではなく原因に処方する「建物の主治医」
メディア・所属
・リフォーム産業新聞に複数回掲載
・練馬区の推奨業者地域最良のおすすめ塗装業者紹介サービス
・「ペイプロ」からの密着取材
・プロタイムズ加盟店〔練馬石神井店〕
参考資料と記事について
- 時事報道:2026年8月27日付紙面「洋上風力、国産供給網へ一歩」をテーマ選定の起点として参照
- 資源エネルギー庁「省エネ住宅|家庭向け省エネ関連情報」(2026年8月27日確認)
- 国土交通省「省エネ基準引き上げへ。脱炭素化も。」(2026年8月27日確認)
- 国土交通省「令和7年4月1日から省エネ基準適合の全面義務化」(2024年4月16日公表)
洋上風力の国内調達比率など、紙面で報じられた政策内容は今後変更される可能性があります。本記事は個別の投資や設備導入を推奨するものではありません。建物の状態と必要な工事は一棟ごとに異なります。
最終的には、塗装業者の誠実さで命運を分けます!
建物の塗替えをする際に、何よりも大切なのは、「塗料の機能は、塗装職人の技術による適切な塗装により、建物を長く良い状態に保ってくれる」ということです。
建物の状況によって、最適な塗料は変わります。
” 家の表情が変わると生活が変わる “
塗装の技術力とご提案には、ぜひ一度、練馬区の塗装会社〈住まいるペイント〉にご相談ください。誠実な対応をさせていただきます。