外壁塗装の「自社職人」「割引・プレゼント」は会社選びの決め手になる?
結論:「自社職人」「期間限定割引」「来店・見積もりプレゼント」は、外装リフォーム会社を知るきっかけにはなりますが、それだけでは施工品質を判断できません。
一軒家の外装リフォームでは、塗装だけでなく、下地補修、シーリング、防水、板金、屋根、大工などの専門工事が必要になる場合があります。
会社を選ぶときは、職人の所属や契約前の特典だけでなく、必要な専門職を誰が選び、工事全体を誰が管理・検査し、何を記録として残すのかを確認してください。

目次
この記事で分かること
- 「自社職人」という言葉だけでは分からないこと
- 外壁塗装に複数の専門職が必要になる理由
- 自社施工と外注施工、それぞれの利点と注意点
- 割引やプレゼントを見るときの注意点
- 外装リフォーム会社へ聞くべき8つの質問
Q1.「自社職人だから安心」は本当ですか?
回答:自社職人がいることは会社の強みになり得ますが、自社職人という事実だけで、住宅全体の施工品質が保証されるわけではありません。
自社職人には、次のような利点があります。
- 社内で技術や施工基準を共有しやすい
- 現場との連絡や指示を行いやすい
- 職人の教育方針を統一しやすい
ただし、「自社職人が施工します」と説明されても、その職人が何の工事を専門としているのかまでは分かりません。
塗装職人が自社にいても、足場、シーリング、防水、板金、屋根、大工工事などは、別の専門業者が担当する場合があります。
「自社職人ですか?」だけでなく、「自社職人は何の工事を担当しますか?」まで確認することが重要です。
Q2.外壁塗装は塗装職人だけで完結しますか?
回答:建物の状態によっては、塗装職人だけでは完結しません。
木製のベンチや犬小屋の塗り替えであれば、塗装職人の技術だけで完結する場合があります。
しかし、一軒家では、次のような専門工事が関係する可能性があります。
| 工事・職種 | 主な役割 |
|---|---|
| 足場工事 | 安全に施工できる作業環境をつくる |
| 下地補修 | ひび割れ、浮き、欠損、脆弱部分などを直す |
| シーリング工事 | 外壁の継ぎ目や開口部からの雨水浸入を防ぐ |
| 防水工事 | バルコニーや屋上などの防水層を改修する |
| 板金工事 | 棟板金、雨押さえ、笠木などを施工する |
| 屋根工事 | 屋根材の補修、交換、カバー工法などを行う |
| 大工工事 | 腐食した木部や下地などを補修する |
| 塗装工事 | 下地を保護し、美観を回復させる |
すべての住宅に、これらすべての工事が必要になるわけではありません。
重要なのは、建物の劣化原因を確認し、塗装で直せる症状と、塗装だけでは直せない症状を見分けることです。
Q3.塗装では直せない劣化には何がありますか?
回答:下地の腐食、外壁の浮き、屋根材自体の劣化、板金の納まり、防水層の不具合などは、塗装だけでは解決できない場合があります。
例えば、次のような状態です。
- 雨水の浸入によって下地や木部が腐食している
- 外壁が下地から浮いている
- 屋根材自体が割れやすくなっている
- 棟板金や雨押さえの納まりに問題がある
- バルコニーの防水層が傷んでいる
表面を塗装すれば、一時的にきれいに見えることがあります。
しかし、内部の原因が残っていれば、不具合が再発する可能性があります。
塗装技術が高いことと、建物全体の劣化原因を判断できることは、同じではありません。
Q4.すべての工事を自社職人が施工する方がよいのですか?
回答:必ずしも、すべてを自社職人で施工することが最善とは限りません。
すべての職種を自社雇用していなくても、建物に適した専門職を配置し、元請会社が施工を適切に管理していれば、質の高い工事は可能です。
反対に、外注費を抑えるため、本来は専門職へ任せるべき工事まで専門外の職人が担当すれば、施工方法を誤るリスクがあります。
| 施工体制 | 主な利点 | 確認したい点 |
|---|---|---|
| 自社職人 | 連絡、教育、施工基準の共有を行いやすい | 何の工事を専門とし、どこまで担当するのか |
| 外部の専門職 | 工事内容に適した専門技術を活用できる | 元請会社が選定、指示、管理、検査しているか |
判断基準は、「自社か外注か」の二者択一ではありません。
必要な工事を正しく判断し、その工事に適した職人を配置できるかどうかです。
Q5.外注すると工事費が高くなり、会社の利益が減りませんか?
回答:専門業者へ依頼すれば外部への支払いは発生しますが、自社施工にも人件費や設備費などがかかるため、自社施工が必ず安いとは限りません。
自社施工には、次のような費用が発生します。
- 給与と社会保険料
- 車両、道具、設備の費用
- 技術教育や資格取得の費用
- 仕事が少ない時期にも発生する固定人件費
- 専門外の施工による手直しや再工事の費用
適切な専門職へ支払う費用は、単なる余計な経費ではありません。
施工品質を守り、将来の不具合や手直しを防ぐために必要な工事原価でもあります。
Q6.外部の専門職へ任せれば安心ですか?
回答:外部の専門職へ依頼するだけでは不十分です。契約した元請会社による管理と検査が必要です。
専門職へ依頼する会社には、次の能力が求められます。
- 建物の状態に合った専門業者を選ぶ力
- 工事範囲と施工方法を正確に伝える力
- 複数の職種の工程を調整する力
- 施工内容を確認する知識
- 問題があれば是正させる管理力
国土交通省の資料でも、元請が工事へ実質的に関与する内容として、施工計画の作成、工程管理、品質管理、安全管理、技術的な指導などが示されています。
外部の職人へ任せることと、任せきりにすることは違います。
Q7.割引やプレゼントのある会社は避けるべきですか?
回答:割引やプレゼントがあるという理由だけで、その会社や工事品質を否定することはできません。
来店特典、見積もり特典、成約プレゼント、期間限定割引などは、会社を知ってもらうための販売促進策です。
ただし、プレゼント、景品、値引き、広告にも費用がかかります。
その費用が、一人ひとりの工事金額へ直接上乗せされているとは断定できません。広告予算や会社の利益から負担している場合などもあるためです。
それでも、会社が事業を続ける以上、販売促進費も会社全体の売上や粗利益などから賄われます。
そのため、次の二つを分けて比較してください。
| 契約前に見えるもの | 工事後に残るもの |
|---|---|
| プレゼントや景品 | 適切に補修された下地 |
| 期間限定の値引き | 専門職による施工 |
| 広告上の分かりやすい言葉 | 検査結果と施工写真 |
| 保証年数の数字 | 保証の対象、条件、施工記録 |
「何がもらえるか」だけでなく、「工事後に何が建物と手元に残るのか」を確認することが重要です。
外装リフォーム会社へ聞くべき8つの質問
- 自社職人は、具体的にどの工事を担当しますか?
- シーリング、防水、板金、屋根工事は誰が施工しますか?
- 塗装では直せない劣化を、どのように判断しますか?
- 必要な下地補修は、見積書に記載されていますか?
- 複数の職種が入る場合、誰が工程を調整しますか?
- 施工する職人とは別に、工事を確認する人はいますか?
- 完成後に見えなくなる工程も、写真で残しますか?
- 工事後に写真付きの報告書を提出しますか?
住まいるペイントの施工体制は?
回答:住まいるペイントは、建物の状態に応じて必要な専門職を配置し、現場経験のある社員監督が工程と施工状況を確認します。
私たちは、「すべての工事を自社職人だけで施工しています」とは申し上げません。
塗装、シーリング、防水、板金、大工、屋根など、工事内容に適した職人を配置します。
そして、施工する職人へ任せきりにせず、社員監督が施工状況を確認し、完成後には施工写真と報告書をお渡しします。
住まいるペイントが費用と手間をかけたいのは、次の部分です。
- 建物全体の診断
- 劣化原因に応じた下地処理
- 必要な専門職の配置
- 社員監督による施工確認
- 使用材料と施工工程の記録
- 写真付き施工報告書の作成
まとめ
外装リフォーム会社を比較するときは、「自社職人」「割引」「プレゼント」だけで判断しないでください。
確認すべきなのは、次の4点です。
- 建物全体を診断しているか
- 塗装で直せない劣化を見分けているか
- 必要な専門職を適切に配置しているか
- 元請会社が工程を管理・検査し、記録を残しているか
自社職人か外注かではなく、誰が何を施工し、誰が工事全体を管理して、最後まで責任を持つのか。
契約前に何がもらえるかではなく、工事後に何が残るのか。
この二つを、外装リフォーム会社選びの判断基準にしていただきたいと考えています。
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著者プロフィール

堺 俊之(さかい としゆき)
株式会社住まいるペイント 代表取締役。
外装劣化診断士・窯業サイディング塗替診断士・自然災害鑑定士。
高校卒業後、最初に就いた仕事はメインフレームのCOBOL・C言語のプログラマ。
その後、塗装、電気工事、不動産の用地仕入れ(累計76区画)、注文住宅の現場監督、下地・防水の職長(2年)と、建築と住まいに関わる現場を多面的に歩む。
1995年にサカイ美装として創業後、大規模修繕の現場で下地補修・防水の職長を務め、注文住宅の現場監督、リフォーム営業を経て2019年に法人化。
30歳のとき外傷性くも膜下出血を伴う事故を経験し、練馬区を中心に外壁塗装・防水の「診断ファースト」を実践。
「見えないところを手抜きしない」という仕事観の原点となった。
約30年にわたり、練馬区を中心とした外装リフォームの診断と施工管理に携わる。
建物の声を聞き、症状ではなく原因に処方する「建物の主治医」
メディア・所属
・リフォーム産業新聞に複数回掲載
・練馬区の推奨業者地域最良のおすすめ塗装業者紹介サービス
・「ペイプロ」からの密着取材
・プロタイムズ加盟店〔練馬石神井店〕
参考資料・確認日
- 国土交通省「建設業の許可とは」(2026年9月7日確認)
- 国土交通省 関東地方整備局「建設工事の適正な施工を確保するための建設業法」(2026年9月7日確認)
- 消費者庁「景品規制の概要」(2026年9月7日確認)
- Google Search Central「生成AI検索向けウェブサイト最適化ガイド」(2026年9月7日確認)
※本記事は、外装リフォーム会社を選ぶ際の一般的な判断材料を提供するものです。自社職人・協力業者という施工体制や、景品・割引の実施だけを理由に、個別の会社や施工品質を評価するものではありません。
最終的には、塗装業者の誠実さで命運を分けます!
建物の塗替えをする際に、何よりも大切なのは、「塗料の機能は、塗装職人の技術による適切な塗装により、建物を長く良い状態に保ってくれる」ということです。
建物の状況によって、最適な塗料は変わります。
” 家の表情が変わると生活が変わる “
塗装の技術力とご提案には、ぜひ一度、練馬区の塗装会社〈住まいるペイント〉にご相談ください。誠実な対応をさせていただきます。