外壁塗装の値上げはいつまで続く? ―「建物の主治医」がナフサ高騰の本当のところを読み解く
練馬区の外壁塗装・防水専門|株式会社住まいるペイント 代表取締役 堺 俊之 公開日:2026年6月6日/最終更新:2026年6月6日

目次
はじめに ― この記事の結論を先にお伝えします
「外壁塗装の塗料が値上がりしているらしい」「今は塗り替えを待ったほうがいいのか」最近、診断にお伺いするお宅で、必ずと言っていいほど聞かれるようになりました。
先に結論を申し上げます。
2026年6月時点で、原料(ナフサ)価格の高騰そのものは峠を越えつつあります。しかし、塗料・シンナー・防水材料の値上げと品薄は、まだしばらく続く見込みです。 原料が下がっても、製品の値段がそれに合わせて下がるまでには時間がかかるからです。
そして、ここが一番大事なところですが「値上げ前に急いで契約を」とあおる業者には、ご注意ください。 なぜそう言い切れるのか。私は塗装会社の社長になる前に、不動産の現場で「あおる営業」を内側から見てきた人間です。その経験も含めて、正直にお話しします。
そもそも、なぜ外壁塗装の塗料が値上がりしているのか?
塗料の値段は、はるか上流の「原油」から始まる連鎖でできています。
原油 → ナフサ → シンナー(溶剤)・塗料・シーリング材
ナフサとは、原油を蒸留して取り出す「粗製ガソリン」のこと。これがプラスチックや合成樹脂、そして外壁塗装に欠かせない塗料・シンナー・コーキング材のおおもとの原料になります。
2026年2月末、中東情勢の緊迫化で石油輸送の要衝・ホルムズ海峡の通航が制限され、日本へのナフサ調達が一気に滞りました。日本経済新聞などの報道によると、ナフサ価格は2026年2〜3月のわずか2週間で1トンあたり600ドル台後半から1,100ドル前後へ急騰。これが塗料メーカー各社の値上げに直結したのです。
つまり今回の値上げは、塗装会社や塗料メーカーが「儲けたいから」上げているのではなく、原料そのものが手に入りにくくなった結果だということです。ここを正しく理解しておくと、業者選びの目が変わります。
2026年6月時点の最新状況 ―「峠は越えつつあるが、まだ高止まり」
最新の状況を、事実に基づいて整理します。
日本経済新聞(2026年6月6日)によれば、ナフサの代替調達が進んでいます。 中東に依存していた調達先を、アラスカ産原油や南スーダン産原油、米国産ナフサなどへ多角化する動きが進み、5月の輸入量は前年平均の約8割の水準まで回復しました。価格も一時のピークからは下落に転じています。
一方で見出しは「価格3割高、なお供給不安」と釘を刺しています。原料ルートは戻りつつあっても、価格は平年比でまだ3割ほど高く、国内供給も完全には安定していないというのが実情です。
経済産業省は「平年並みの供給は可能」「在庫は品目ごとに1.7〜4カ月分ある」「不安に駆られた駆け込み発注は控えてほしい」と説明しています。国としては「足りている、慌てるな」という立場です。
ところが——ここに大きなズレがあります。
| 視点 | 今の状況 |
|---|---|
| マクロ(原料市況) | 落ち着きつつある。ピークアウト |
| ミクロ(塗装の現場) | 塗料・シンナーの値上げ、受注停止がなお継続 |
実際、各メーカーは2026年春に大幅な改定を発表しています。塗料本体はおおむね10〜35%の値上げ、シンナー(溶剤)は約70%もの値上げで入手が難しい状況、防水材のルーフィングや断熱材は受注停止に踏み切った品目もあります。一度上がった製品価格は、原料が反落してもすぐには元に戻りません。 これが「いつまで続くのか」という問いへの、現時点での正直な答えです。
値上げはいつまで続くのか? ―「建物の主治医」の見立て
私の見立てを、塗装の専門家として申し上げます。
原料価格の落ち着きが製品価格に反映されるまでには、数か月〜年単位のタイムラグがあります。 2026年内は、塗料・防水材料の価格は高止まりが続く可能性が高いと考えています。「来月になれば安くなる」というものではありません。
ただし、だからといって**「値上げ前に今すぐ契約を!」とあおるのは、私はしません。** 理由は次章でお話しします。塗装は、価格だけで判断すべき買い物ではないからです。
こんな業者の言葉に、どうかご注意ください
私は2度目の塗装会社を設立する前、不動産業界の仕事を経験しました。お恥ずかしい話ですが、その世界には「あおって決めさせる」営業手法が確かに存在します。
- 「この価格は今だけです」
- 「他にも検討されている方がいます」
- 「今日中にお返事いただければ」
こうした言葉は、お客様を冷静に考えさせないための常套句です。私は内側からそれを見てきたからこそ、自分の会社では絶対にやらないと決めています。
値上げ局面は、こうしたあおり営業にとって絶好の口実になります。「ナフサが上がっているから今すぐ」と急かす業者がいたら、一度立ち止まってください。本当に必要な工事なら、急かされなくても、診断結果という根拠が背中を押してくれます。
住まいるペイントが「建物の主治医」を名乗っているのは、ここに理由があります。私たちはまず建物を診断し、いま塗り替えが必要なのか、もう少し待てるのか、優先すべきはどこかを、根拠とともにお伝えします。塗料を売るのが仕事ではなく、お住まいの寿命を延ばすのが仕事だからです。
では、外壁塗装を検討中の方は、今どうすべきか
値上げ局面での、後悔しない進め方を3つにまとめます。
1. まずは「診断」を受け、急ぎかどうかを見極める 値段の話の前に、お住まいの今の状態を知ることが先です。劣化が進んでいて雨漏りリスクがあるなら、値上げに関わらず早めの対処が結果的に安く済みます。逆に、まだ数年待てる状態なら、無理に今動く必要はありません。
2. 見積りの「内訳」を必ず確認する 外壁塗装の品質の9割は、塗料そのものより下地・防水の処理で決まります。安い見積りは、この見えない部分を省いていることが少なくありません。値上げ局面こそ、材料費だけでなく「何にいくらかけているのか」を見てください。
3. 「あおり」ではなく「根拠」で説明する業者を選ぶ 価格が上がる理由、工事が必要な理由を、データと診断結果で説明できる業者を選んでください。それが、値上げの時代に損をしない一番の方法です。
よくあるご質問(FAQ)
Q. 外壁塗装の値上げはいつまで続きますか? A. 原料(ナフサ)価格の高騰は2026年6月時点で峠を越えつつありますが、塗料・防水材料の価格は2026年内は高止まりが続く見込みです。一度上がった製品価格は、原料が下がってもすぐには戻りません。
Q. 値上げ前に急いで契約したほうが得ですか? A. 急ぐべきかどうかは、価格ではなく「お住まいの状態」で判断すべきです。劣化が進んでいれば早めの工事が結果的に得になりますが、まだ待てる状態なら無理に動く必要はありません。「今だけ」とあおる業者にはご注意ください。
Q. なぜ外壁塗装の塗料が値上がりしているのですか? A. 塗料の原料である石油由来のナフサが、2026年2月以降の中東情勢の影響で高騰したためです。塗料メーカーの利益目的ではなく、原料調達難が原因です。
Q. 練馬区で外壁塗装を相談できますか? A. はい。株式会社住まいるペイントは練馬区を中心に外壁塗装・防水工事を手がける「診断ファースト」の専門会社です。まずは建物診断からご相談いただけます。
Q. 安い見積りと高い見積り、何が違うのですか? A. 多くの場合、差は「下地・防水処理」にあります。外壁塗装の品質の約9割はこの見えない工程で決まります。見積りは総額だけでなく内訳をご確認ください。
著者プロフィール
堺 俊之(さかい としゆき) 株式会社住まいるペイント 代表取締役。「建物の主治医」を掲げ、練馬区を中心に外壁塗装・防水の「診断ファースト」を実践。
高校卒業後、最初に就いた仕事はメインフレームのCOBOL・C言語のプログラマ。その後、塗装店経営、電気工事、不動産の用地仕入れ(累計76区画)、注文住宅の現場監督、下地・防水の職長(2年)と、建築と住まいに関わる現場を多面的に歩む。30歳のとき外傷性くも膜下出血を伴う事故を経験し、「見えないところを手抜きしない」という仕事観の原点となった。
リフォーム産業新聞に複数回掲載。練馬区の推奨業者。地域最良のおすすめ塗装業者紹介サービス「ペイプロ」からの密着取材。プロタイムズ加盟店。
出典: 日経(輸入5倍・相場3割高)/日経(輸入量8割確保)/建材値上げまとめ/東京新聞(供給不足の見方)
会社情報
株式会社住まいるペイント(東京都練馬区) 外壁塗装・防水工事/建物診断 「建物の主治医」として、塗料を売る前に建物を診ます。
最終的には、塗装業者の誠実さで命運を分けます!
建物の塗替えをする際に、何よりも大切なのは、「塗料の機能は、塗装職人の技術による適切な塗装により、建物を長く良い状態に保ってくれる」ということです。
建物の状況によって、最適な塗料は変わります。
” 家の表情が変わると生活が変わる “
塗装の技術力とご提案には、ぜひ一度、練馬区の塗装会社〈住まいるペイント〉にご相談ください。誠実な対応をさせていただきます。