
昨日の社長新聞で「AIに任せていい領域と、譲れない急所」を書きました。
今朝の日経最終面に、その答え合わせのような記事が載っています。
今朝の日経新聞で、ピチャイCEOはこう発言していました。
「AIへの投資急増サイクルは、いずれ落ち着く局面が来る。効率化が進めば、AIは非常に安価になり、世界中の誰もが当たり前に使える日用品になる」
この言葉は、リフォーム業界の未来を正確に予言しています。
あと数年もすれば、スマートフォンでご自宅の外壁をパシャリと撮影するだけで、AIが「現在の劣化度:75%」「想定修繕費用:〇〇万円」と瞬時に判定してくれる時代が確実にやってきます。
業者選びも、AIエージェントに予算を伝えるだけで、最適な会社を自動でリストアップしてくれるようになるでしょう。
ここまでは、住宅オーナーの皆様にとって非常に便利で、素晴らしいニュースです。
目次
道具が「日用品」になると、逆転現象が起きる
「AIが何でもやってくれるなら、リフォーム会社なんてどこを選んでも同じになるのでは?」と思われたでしょうか。
答えは、真逆です。
AIが誰もが使えるコモディティ(日用品)になればなるほど、「人間の手にしかできない領域」の価値が、これまでとは比較にならないほど跳ね上がります。
なぜなら、AIは「過去のデータ」を元に、みんなと同じ均一な答えを出す道具だからです。
例えば、スマホのカメラ画像から「チョーキング(壁を触ると白い粉がつく現象)」を判定する技術は、3年後にはどこの塗装業者でも、それこそ一般のお客様でも同じ精度で使えるようになります。
つまり、デジタルで分かるレベルの劣化診断は、会社選びの差別化にならなくなるのです。
本当に差がつくのは、「AIの目(画像)」が絶対に届かない領域です。
- 壁を指先でグッと押し込んだときの、下地のわずかな「含水状態(湿気)」の手応え。
- 古くなったシーリング(目地)にヘラを当てたときの、微妙な反発音で硬さを聞き分ける感覚。
- 「25年前の在来工法の家」と「最新の高気密高断熱の家」とで、構造のクセを見抜いて補修方法をガラリと変える判断力。
これらは画像に写らず、数値にも残らず、AIが学習するための「元データ」すらこの世に存在しません。
職人が何十年もかけて、五感と身体で覚えてきた暗黙知の世界です。
元システムエンジニアの私が、35年前に見た景色
ここで少し、私の昔話をさせてください。
私が新卒でIT業界に入り、メインフレーム(大型汎用機)のプログラマーになったのは1989年のことです。
当時、社内では「いずれパソコンが1人1台の時代になれば、プログラミングなんて誰でもできるようになって、エンジニアの仕事はなくなる」と囁かれていました。
それから35年が経った今、どうなったでしょうか。
確かに、簡単なプログラムはAIやノーコードで誰でも作れる時代になりました。
しかしその一方で、複雑なシステムのグランドデザインを描ける「本当に優秀なシステムエンジニア」の価値は、昔よりも遥かに高くなり、引く手あまたです。
塗装業界も、まったく同じ道をたどります。
事務作業や初期の劣化判定といった「効率化される領域」と、熟練の職人による「人にしかできない領域」は、これから冷徹なほど二極化していきます。
なぜ、今のうちに「主治医」を見つけなければならないのか?
最先端のMRI検査機器がどれほど進化しても、撮影された影を診て「これはタチの悪い病気か、それとも経過観察でいいのか」を読み解き、最適な手術(処方)を執刀するのは医師の仕事です。
AIは優秀な「健診機器」にはなりますが、あなたの家の「執刀医」にはなれません。 5年後、AIが「ここが傷んでいます」と判定したとき、その画面を見ながら、 「なるほど。AIはこう判定しているけれど、この構造の家なら、裏側の下地を先に直さないと3年でまた剥がれるな」 と、生きた処方箋を書ける人間がそばにいなければ、AIの診断結果は宝の持ち腐れになってしまいます。
そして、非常に切ない現実があります。 建築業界の高齢化は深刻です。下地補修や防水の重要性を、五感と体で叩き込んできた本物の職人たちは、これからの10年でリタイアを迎え、一気に数を減らしていきます。
だからこそ、画像にも数値にも頼らずに家を診られる「本物の主治医」を、体力が残っている今のうちに見つけておくことが、住宅オーナーの皆様にとって最大の防衛策になるのです。
主治医からの処方箋|見積もりを取る前にできる「3社比較」
今週末、ご自宅のリビングでくつろぎながら、スマホやパソコンで「地元の塗装業者」のホームページを3社ほど見比べてみてください。
チェックするポイントは、たった一つだけです。
▶︎施工実績やブログに、「下地処理(ひび割れ補修や、古い塗膜の削り落とし)」の工程が、写真付きで丁寧に説明されているか?
華やかな最新塗料の自慢や「〇〇%オフ!」といった金額の安さばかりをアピールし、地味な下地の話が一切書かれていないホームページは、AI時代に淘汰される「見える部分だけを綺麗にする業者」の可能性が高いです。
逆に、仕上がれば隠れて見えなくなってしまう「下地処理」の重要性を、泥臭く、熱を持って開示している業者は、AI時代になっても生き残る「本物の職人魂」を持った会社です。
ぜひ、大切な資産であるわが家を預けるに足るパートナーかどうかを、その「目」で見極めてみてください。
▶️比較のための情報を集めるなら→無料診断・お問い合わせはこちらから
最終的には、塗装業者の誠実さで命運を分けます!
建物の塗替えをする際に、何よりも大切なのは、「塗料の機能は、塗装職人の技術による適切な塗装により、建物を長く良い状態に保ってくれる」ということです。
建物の状況によって、最適な塗料は変わります。
” 家の表情が変わると生活が変わる “
塗装の技術力とご提案には、ぜひ一度、練馬区の塗装会社〈住まいるペイント〉にご相談ください。誠実な対応をさせていただきます。